Monday, February 4, 2008

好み

なくて七癖、とはよくいわれる言葉です。
どんなに癖がないという人でも七つくらいは癖があるとでもいった意味でしょうか。

この正月、田舎に帰省しました。
田舎には母親がたった一人で暮らしています。
大晦日、その母親といっしょにスーパーへ買い物にいきました。私がかごをもって母親のあとをついて回るのですが、母親が手にとる食品や食材がふだん私が買い物をしているときに手にするものをはおおいに異なっているのです。
母親の手料理で育っているのですから、好みも母親似になると思っておりましたが、どうやらちがうようです。
ま、実家から離れて何十年も経っているのですから、違ってくるのはいたしかたないかもしれません。

以来、スーパーなどでレジに並んだとき前の人のかごの中身が気になるようになりました。
わずかな経験ですが、毎日食べる食材も人によって、家庭によっておおいにちがっているのだとあらためて気づきました。
いやはや、うかつなことでした。
十人十色とは食生活においてもそうなのですねぇ~・・・

最近、一日何十品目食べなさい、などとおせっかいなことが言われていますが、そんなことはなかなか難しいことです。
昔のようにご飯に味噌をつけて食べるような時代からおもえば、一日何十品目!などというのは無用なことだとおもいますが、いかがなものでありましょうや?
どんなに偏らないようにしようとおもっても、そこはそれ、嗜好というものは厄介なもので、いつのまにか自分の好みへと偏ってしまうものです。
それこそが生活習慣病の遠因だ!といわれてもそうそうなおすことができるものではありません。

好みがあることが人それぞれの個性の発揮でもありましょう。
私などは不自由な性格で、「~しなければならぬ」という強迫観念で生きているような人間です。
せめて食べ物くらいは自分の好みを主張しようと思っている今日この頃であります(笑)

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