Friday, February 15, 2008

左利き

ふだん気づかないことがたくさんあります。
毎日の暮らしの中で、人はある一定の行動をとるものです。
それはもうほとんど無意識の行為になっていて、記憶にも残らないことが多いものです。

例えば外出しているときなど、ふと家の鍵はちゃんとしめたか?と不安になることなどありませんか?
あるいはガスの栓はしめたか?などというのもありますね。
気にするとますます気になるもので、出かけた直後などはわざわざ帰宅して確認するなんてこともあります。
すでに仕事に入っているときなどは、気になって仕事も手につかないなんてこともありますね。
しかし、帰ってみるとちゃんと鍵はかかっているは、ガス栓はしめてあるはで、ホット胸をなでおろすこともしばしばです。

つまりふだん何気なくやっている行為や行動は意外としっかりパターンを維持しているものだということですね。

道具や器具、また機械類は同じ人が使い続けると長持ちするといわれます。
故障を極力避けたいときは使用者を限定するといいようです。
逆にいえば、いろいろな人が使う機械や道具は故障率が高いということです。
レンタカーの寿命が短いのはこういうわけでしょう。

私は単身生活ですので、ふだんはひとりです。
しかし、たまに家族が帰ったときなど、家のあちこちで不具合が発生します。
そのひとつがトイレのドアノブでした。
家族が頻繁に使うドアノブですから壊れるのは当たり前といえばそうなのですが、私ひとりの暮らしではいちどとして壊れたことはないんですね。

何度かそういうことがあって、私はある日気づきました、何故トイレのドアノブが壊れるのか。
実は家族全員がドアノブを回すとき私とは反対まわりに回すのです。
そうです、家族で左利きは私だけで、後は全員右利きなのです。
左利きの私が回しているときはなんの支障もなかったのに、右利きの者がまわすとノブを固定しているネジがゆるんでくるのです。そうして壊れるのです。

私がふだん何気なくやっている行動のかなりが左利き特有の行動なのだと気づきました。
いやはや、左利きが右利きとこんなにちがうとは思いもよらぬことでありました。

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